Vフォー・ヴェンデッタ
Vフォー・ヴェンデッタ
(原題:V For Vendetta)
製作:2005年
監督:ジェームズ・マクティーグ
出演:ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィーヴィング、スティーヴン・レイ、スティーヴン・フライ
**ストーリー**
近未来のイギリス。そこは独裁者アダム・サトラー議長が支配するファシズム国家となっていた。テレビ局で働くイヴィーはある日、外出禁止時間に表を歩いていたところを運悪く秘密警察に見つかってしまう。そんな絶体絶命の危機を、彼女は“V”と名乗る謎の仮面男に救われる。しかし男は、1605年に国王の圧政に反発し国家転覆を図り失敗に終わったガイ・フォークスにならって、たった一人でサトラー政府に反旗を翻す狡猾非情なテロリストだった。次第にVのテロ活動に深く巻き込まれていくイヴィーは、やがて自分自身の内なる真実に目覚めてゆく…。
**感想**(ネタバレあり)
★★★★☆
この映画、予告編を観て凄く怖いと思ってたら・・そうでもなかった。ってかVがてっきり悪役と思ってたんですが、実は『皆の代表』的な感じでびっくりしました。この映画を観て、政府の力があまりにも強い国家は危険だなと思いました。国民は強く抑圧され、反逆しようものなら即処刑。政府はあることないことをニュースで報道したり、何万人もの命を殺したりしてそれを宗教集団のせいにして国民に政府のありがたみを植えつけたりして・・きっとそんな国民の声を代弁するかのように立ち上がったのがVなんでしょう。一番最後のイヴィーの『Vは私の父であり、母であり、弟であり、私であり・・・皆である』っていう台詞が印象的でした。Vは微笑んでるマスクを被ってるのに場面によって怒ってたり、悲しんでたりと別の表情が伝わってきました。最後サトラーがあっさりと捕まってて、殺される前に全く口答えしなかったのが、あれという感じでした。一つ疑問に思ったのが、最後爆破される議事堂を見ていたマスクを被った人たちが次々とマスクを外しましたが、その中に殺されたはずの女の子と同性愛者で女優の人が映ってたのは・・なぜ。これも一種の演出なんだろうけど、理由が気になります。Vが言ったように正義は銃弾で殺せないという理念なのでしょうか。国民と政府の関係についていろいろ考えさせられました。
Tuesday, October 07, 2008
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