トランスアメリカ

 トランスアメリカ
 (原題:Transamerica)
 製作:2005年
 監督:ダンカン・タッカー  
 出演: フェリシティ・ハフマン、ケヴィン・ゼガーズ、フィオヌラ・フラナガン、エリザベス・ペーニャ


**ストーリー**
若い頃から男性であることに違和感を抱き、いまは女性として独りLAで慎ましい生活を送るブリー。ようやく肉体的にも女性になるための最後の手術に許可が下りた矢先、彼女のもとにニューヨークの拘置所から1本の電話が掛かってくる。トビーという17歳の少年が実の父親“スタンリー”を探しているというのだ。トビーは、ブリーがまだスタンリーという男性だった時代に、ただ一度女性と関係を持ったときに出来た子どもだったのだ。こうしてブリーは渋々ながらも、トビーの身元引受人になるべくニューヨークへと向かうのだが…。



**感想**(ネタバレあり)
★★★★☆
重い内容なんだけど、そこまで重くなく、面白いシーンもいくつかあって気分が沈むことなく観ることができました。ブリーを演じたフェリシティ・ハフマンはまさに『女装した男』って感じで全然違和感なかったです。演技力に感動しました。トビー役のケヴィン・セガーズもかっこよかったです。自分がずっと探していた父親が女だとわかったら・・絶対に最初はショックですよね。トビーの反応も納得できました。でもブリーも同様、そのような反応を想像してずっと隠していたわけで、それもそれで苦しいですよね。ブリーの母親は『そんなの許さない!!』って反応でしたし。これは結構ショックでした。性同一性障害って本人にもどうしようもなく、障害なんだからもっとブリーをサポートしてあげればいいのにと思いました。トビーが最後あんな状態になっちゃってショックでした(笑)しかも金髪似合わないし。これが現実なんですかね・・道中変な人に車も取られちゃうし。でもトビーがブリーを訪ね、たわいもない会話から『仲直りできたのかな~』って思いましたやっぱり家族ってこういうものですよね。