レント

 レント
 (原題:RENT)
 製作:2005年
 監督:クリス・コロンバス  
 出演:ロザリオ・ドーソン、テイ・ディグス、ジェシー・L・マーティン、イディナ・メンゼル


**ストーリー**
1989年のクリスマス・イブの夜。イースト・ヴィレッジにある古いアパート。家賃を滞納し電気も暖房も止められた一室に暮らすルームメイトのロジャーとマーク。ミュージシャンのロジャーは恋人がエイズを苦に自殺して以来すっかり引きこもり状態。秘かに階下に住むヤク中のダンサー、ミミに心惹かれる。一方、映像作家志望のマークはカメラを持ち歩きあらゆるものを記録する。マークの元彼女モーリーンは地域の再開発反対をパフォーマンスで訴える。彼女の現在の恋人は女性のジョアンナ。ロジャーたちの親友トム・コリンズはひょんなことからドラッグ・クイーンのエンジェルと恋に落ちる。そんな彼らのかつての仲間で、家主の娘と結婚して以来すっかり変わってしまったベニーは、一帯の再開発を目論み住人の追い出しを図る。



**感想**(ネタバレあり)
★★★★★
この映画では若者の現実が詰まってていろいろ深く考えさせられました。ミュージカル仕立てでいろんな曲を歌ってて、観てて凄く面白かったです!ブロードウェイで行われた初演のキャストが再び集結してて当然、歌が上手い!!聴いててもっと聴きたい!!って思いました。また映画館で観たので音が凄く響く感じで心地よかったです。最初に流れるSeasons of Loveが本当に素敵な曲で、サントラも凄くオススメです。そのまままた映画を聴いてる感じです。エンジェルが亡くなってしまうシーンや、ライフ・サポートでの集会で一人ずつ消えていってしまうのを見て涙が出てきました 日本では取り上げられることの少ないエイズ問題、ドラッグ、同性愛。この映画を観て皆がもっともっとHIVやドラッグについて知るべきだなと深く思いました。この映画では2組の同性愛者がいて、特に変な目で見られるシーンは少なかったのですが、現実ではそういうのを非難する傾向がまだ残ってるじゃないですか?でも実際、『恋に落ちた相手がたまたま男だった。女だった。』ってだけで何も悪くないと思うんですよ。人を愛するのには性別は関係ないと思います。本当にいろいろと考えさせられる映画であり、同時に多彩な歌で楽しませられる素晴らしい映画だと思います。