ヘンリー・プールはここにいる ~壁の神様~


 ヘンリー・プールはここにいる ~壁の神様~
 (原題:Henry Poole is Here)
 製作:2008年
 監督:マーク・ペリントン
 出演:ルーク・ウィルソン、ラダ・ミッチェル、ジョージ・ロペス、レイチェル・シーファース

**ストーリー**
不治の病で余命を宣告されたヘンリーは、仕事を辞め、幼少時代を過ごした住宅街へ引っ越して来る。そして、すっかり生きる気力を失ったまま近所とも交流を持たず、独り酒に溺れる余生を送り始めるのだった。そんなある日、隣人のエスペランサがヘンリーの家の壁に浮き出たシミをキリストの顔だと指摘し、以来クリスチャンたちが次々と巡礼のごとくヘンリーの家へ押しかける事態に。また、もう一方の隣人で自閉症の娘を持つシングルマザーのドーンを気に掛け始めるヘンリー。こうして、壁のシミ騒動も冷めやらぬ中、やがてそのシミが次々と奇跡を呼び起こすのだが…。


**感想**(ネタバレあり)
★★★☆☆
キリスト教要素が強くて、途中までは押し付けがましいなと思うんだけど、それでも神の力だったり奇跡を信じたくなる映画。
神を信じず、周りとも距離を置いているヘンリーは恐らく絶望していて、酒に溺れるしかないんだけど、シミが起こす奇跡を目の当たりにしたり、ドーンやミリーとの交流を通して生きたいと思って少しずつ変化していく姿がよかった。
最後、ヘンリーが神を信じて希望を持ったから病気が治ったのかと思いきや、実は最初から病気なんかじゃなかったっていうことを知って、完全に神が起こした奇跡だと言い切っていないのがよかった。
女の子の視力が回復するシーンが一番ウルウルした。
終始淡々と進むんだけど、それほど飽きずに観れた。