しあわせの隠れ場所
夫と娘、息子の4人で幸せに暮らす裕福な白人家庭の夫人リー・アン。彼女はある凍てつくような真冬の夜、ひとり寂しくTシャツと短パンで歩いている巨漢の黒人少年に目を止め、声をかける。そして、マイケルと名乗るその少年を放っておけなくなり、ひとまず自宅へ彼を招き入れることに。マイケルは父親の顔も知らずに育ち、母親とは引き離され、住む場所や学校も転々とする劣悪な境遇に置かれていた。そんな彼に、はじめは憐れみだけを感じていたリー・アン。しかし、マイケルの瞳の中に輝きを見つけた彼女は後見人になると決心、自分の部屋と教育の場を与え、改めて家族の一員としてマイケルを迎え入れるのだった。またリー・アンはある時、大柄でありながら敏捷な肉体と仲間を危険から守る保護本能に秀でた心を持つマイケルにアメリカン・フットボールの才能を見出す。こうしてアメフトに取り組むマイケルはたちまちその能力を発揮し、一躍注目選手として成長していくのだが…。
**感想**(ネタバレあり)
★★★★☆
観終わったあと、とても温かい気持ちになる映画。
実話を基に映画化した作品で、結構事実に忠実らしい。
リー・アンのサバサバした性格が本当に気持ちよかった。だけど単に厳しいだけでなく愛情が沢山詰まっていてこんな人が周りにいたらいいなと思った。リー・アンの家族も本当に愛情で溢れていてなんて素敵な家族なんだろうと思った。ちょっとキリスト教を押しすぎだろとか、チャリティにいろいろ参加していることからマイケルもチャリティ??ってちょっと疑問を抱くところもあったけど。
マイケルとリー・アンの関係も感動的だったけど、マイケルとSJの関係も本当に微笑ましくて、2人が絡むシーンは面白かった。
フィールドでリー・アンがマイケルにアドバイスをするシーンが面白かった。そしてそれに応えようと頑張るマイケルの姿が全編を通して感動的だった。
かいじゅうたちのいるところと同じ日に鑑賞したんだけど、絵本がちらっと映っててシンクロニシティを感じた。
ショーン役を演じたティム・マッグロウはいつもひげを生やしててワイルドな印象だったのに、この映画ではさっぱりしていてびっくりした!
第82回アカデミー賞でサンドラ・ブロックが主演女優賞を受賞した作品。