17歳の肖像


 17歳の肖像
 (原題:An Education)
 製作:2009年
 監督:ロネ・シェルフィグ
 出演:キャリー・マリガン、ピーター・サースガード、ドミニク・クーパー、ロザムンド・パイク

**ストーリー**
1961年、ロンドン郊外。16歳の少女ジェニーは、両親が期待するオックスフォード大を目指して勉強に励む優等生。しかし、本心ではパリに憧れ、退屈な毎日にうんざりしていた。そんなある日、彼女は倍以上も年の離れた男性デイヴィッドから突然声をかけられる。最初は身構えたジェニーだったが、デイヴィッドの紳士的で知的な言動に心を許し、あっという間に恋に落ちてしまう。ほどなく両親の信頼も獲得したデイヴィッドは、彼女をナイトクラブや音楽会といった魅惑的な大人の世界へと導いていく。そんなデイヴィッドにすっかり夢中になるあまり、大事な勉強にまるで身が入らなくなってしまうジェニーだったが…。


**感想**(ネタバレあり)
★★★☆☆
当時は親が望むのは娘の結婚であって、そのために教育を受けさせたりして、教育そのものは重要視されてなかったのかなと強く感じた。そのため結婚できずに教師をしている女性はなんとなく小ばかにされる対象だった。
あんなに教育熱心だったジェニーの父親が、プロポーズのことを知った瞬間、万々歳で、それに対してジェニーが疑問抱くシーンが印象的だった。しかも親はジェニーとデイヴィッドの年齢差とかデイヴィッドの職業に全く触れなかったのも印象的。恐らく裕福そうだったからOKだったのだろう。
ジェニーがデイヴィッドに惹かれるのはわかるけど、なぜデイヴィッドはジェニーに惹かれ、結婚までしたいと思ったのだろう。初々しさとか純粋さに惹かれたのかな・・。デイヴィッドの感情があまりわからなかった。人を騙すのが得意なのも納得。
恐らく原題のAn Educationからして、結婚するためとかじゃなく、自分自身のために教育は大事だよって伝えたいのかなって思ったけど、ジェニーにとって何もかも上手くいったのが、もう少し説明がほしかった。大学行って、彼氏もできてフランス行くのー!っていう終わりだと、何も学んでないかのように映った。