ぼくのエリ 200歳の少女


 ぼくのエリ 200歳の少女
 (原題:Lat Den Ratte Komma In / Let the Right One In)
 製作:2008年
 監督:トーマス・アルフレッドソン
 出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナー

**ストーリー**
ストックホルム郊外の小さな町。集合住宅に母親と2人で暮らす12歳の少年オスカー。同級生のイジメに苦しみながらも、誰にも助けを求めることが出来ず、ただ復讐を夢想してはじっと堪え忍ぶ日々。そんなある晩、彼はひとりの謎めいた少女と出会う。彼女は、オスカーの家の隣に父親と引越してきたばかりの少女エリ。やがて、同じ12歳だという彼女と毎晩のように言葉を交わすようになり、自分よりも大人びた彼女に次第に心惹かれていくオスカー。その頃、町ではおぞましい殺人事件をはじめ奇妙な出来事が立て続けに起こり、住民の間に不安が広がっていた。そんな中、エリが少女の姿のまま200年も生きているヴァンパイアだという衝撃の事実を知ってしまうオスカーだったが…。


**感想**(ネタバレあり)
★★★☆☆
スウェーデンで製作された映画。
高い評価をされている映画だけど、それはこの映画を「芸術」としてみた場合だと思う。淡々と進むんだけどそこに潜む殺人の恐怖とか、エリの正体がバレてしまうのではないかという恐怖。劇中に流れるしっとりとする音楽。そして12歳のオスカーの最後の決断。
しかし、これは「娯楽映画」として観ると結構退屈だと思う。ホラーではあるけど、観ている人をビクッとさせるというより、淡々と精神的な恐怖を与える感じ。でも描写は少しグロいです。
私はどちらかというと娯楽映画が好きなので、星3つの評価です。
原作から割愛されている部分も多いらしく謎も残るのですが、これもより一層この映画をミステリアスにさせています。エリと一緒に引っ越してきた男の関係、エリの性別、オスカーの殺人記事収集の意図・・などなど。