マイ・ブラザー

Jul 23


 マイ・ブラザー
 (原題:Brothers)
 製作:2009年
 監督:ジム・シェリダン
 出演:トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン、サム・シェパード

**ストーリー**
妻グレースの良き夫であり、かわいい2人の娘の良き父である米軍大尉のサム。一方、その弟トミーは問題ばかりを起こす家族の厄介者。彼が銀行強盗での服役から出所したばかりのある日、入れ替わるようにサムがアフガニスタンの戦地へと出征する。やがて、グレースのもとにサムの突然の訃報が届く。悲嘆に暮れるグレースと娘たちを前に、心を入れ替え、彼らの支えになろうと決意するトミー。徐々にグレースとの距離も縮まっていくが、そんな時、死んだと思われていたサムの生存が確認される。そして、家族との感動の再会を果たしたサムだったが…。


**感想**(ネタバレあり)
★★☆☆☆
ナタリー・ポートマンの美しさって今まではよくわからなかったんだけど、この映画では「本当に綺麗だな~」ってしみじみ思った。
映画的には凄く引き込まれてストーリーもよかったんだけど、中身が浅いというか、終わったあとに突っ込みしか頭に浮かばない。
まず、サムは良い父親のはずなんだけど、戦争に行く前からなんだか不気味というか、目つきと髪型がジャンキーみたいで怖かったw終盤でキッチンをめちゃめちゃにするシーンは迫力があって凄かった。
グレースとトミーが惹かれあうのはわかるんだけど、トミーは果たして何をしていたのか。仕事をちゃんとみつけて働いてたのかな。それとも無職でフラフラ遊びにきてるだけだったのか・・。
家族の再生の物語なはずなのに、サムが帰宅してからの描写が少ないから果たして再生できるのかもわからないし、タイトルからも兄弟の絆がテーマかと思いきやそこも浅いから何も感じないし。
あと最後にグレースがサムを追い詰めて彼の苦しみを聞きだしてたけど、なぜPTSDの患者にそこまで言うのかわからないし、それでポロッと答えるサムも非現実的だし、そして映画がそこで終わっちゃうのが「えーーー」って感じ。
家族が再生する第一歩の兆しなのかもしれないけど、あそこで終わっちゃうと、正直グレースとトミーがくっついたほうがよかったって思っちゃう。