リトル・ミス・サンシャイン
アリゾナ州に住むフーヴァー一家は、家族それぞれに問題を抱え、崩壊寸前。パパのリチャードは独自の成功論を振りかざして“負け組”を否定し、長男ドウェーンはそんなパパに反抗して沈黙を続ける。9歳の妹オリーヴはとうてい無謀なミスコン優勝を夢見て、ヘロイン常習のグランパは勝手言いたい放題。さらにはそこへゲイで自殺未遂の伯父フランクまで加わる始末。ママ、シェリルの孤軍奮闘も虚しく家族はバラバラ。そんな時、オリーヴに念願の美少女コンテスト出場のチャンスが訪れる。そこで一家は旅費節約のため、オンボロのミニバスに家族全員で乗り込み、はるばる開催地のカリフォルニア目指して出発するのだった。だがその道中、彼らは各々の問題と直面してその現実と向き合う羽目になるなど、散々なドライブに。そして、一家に衝撃的な出来事が起きてしまう…。
**感想**(ネタバレあり)
★★★☆☆
淡々と進む中にも笑いがあったり、ほのぼの感であったり、人間の葛藤や家族の絆が描かれていて観ていて温かい気持ちになる。
フーヴァー一家は崩壊寸前なんだけど、全員を繋いでいるのがオリーヴだった。父親のフランクは勝ち組になれってうるさいし、お兄ちゃんのドウェインは喋らないし、おじいちゃんは余計なことばかり言うし。それをオリーヴの夢を叶えるために皆バスに乗ることをしぶしぶ承諾する。カリフォルニアへの道中はいろんな出来事があり、それを通して皆の絆が強くなる。
でもきっと家へ戻ってもこの家族は今までと変わらず毎日喧嘩したり、お父さんが自論を押し付け、母親がキレるんだろうなと思った。でもこれも家族の一つの形であり、これがこの家族にはあっていると思った。
フランクの勝ち組論が本当にウザくてこんな父親だったら嫌だなって心底思ったw
美少女コンテストに出場する子たちが本当に派手で、こういうことに力を入れる親たちを皮肉ってるのかなとも思った。
アラン・アーキンの存在感が凄かった。あの変態っぷりが妙に合ってて、だけどたまに良いこと言う。
そしてスティーヴ・カレルがよかった。自殺未遂に至った経緯を話すシーンが面白かった。あの独特の語り口調でいつも笑わせられる。
Thursday, July 22, 2010
|
Labels:
10.洋画☆や・ら・わ行,
コメディ,
ドラマ
|