あの頃ペニー・レインと


 あの頃ペニー・レインと
 (原題:Almost Famous)
 製作:2000年
 監督:キャメロン・クロウ
 出演:パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン、ビリー・クラダップ、フランシス・マクドーマンド

**ストーリー**
厳格な母に育てられ、セックスもドラッグも知らない優等生。
そんなウィリアムが地元誌に書いた原稿がローリングストーン誌の目に留まり、フツーの15歳の生活から一転、ロックの世界に没頭してゆく。
ブレイク寸前のバンドに同行取材することになったウィリアムは、グルーピーのリーダー、ペニー・レインと出会う。
それは切ない恋の始まりだった・・・。


**感想**(ネタバレあり)
★★★☆☆
たった10年前の映画なのになぜか凄く古く感じた。時代設定の影響かな・・
キャメロン・クロウ監督の体験に基づいているだけあって、淡々と進むんだけど、凄くリアルだった。そして実際に体験してはいないんだけど、「あー確かにこの時代のロックバンドってこういうイメージだな」って感じ。
母親が年齢を偽っていたことも、飛行機が墜落しそうになったことも事実でびっくり。
邦題から想像して、もっとウィリアムとペニーの間の甘酸っぱさ見れるのかと思いきや、そんなになくてちょっと残念。どちらかというとロックバンドの本性と私生活を垣間見た感じ。
ラストも結局ペニーとウィリアムの間に何もないのが残念だった。でもこれが事実だから仕方ないのか・・。

この映画で一番見ていて楽しかったのがミラー家の絆。お姉ちゃんがあんな感じで飛び出したけど、弟想いで、最後はあの家族の絆がより一層深まったのがよかった。
あとウィリアムのお母さんのキャラが凄く面白かった。娘にはあんなに厳しくしていたから、ウィリアムにも厳しいかと思いきや、コンサートに行くことや一緒にツアーすることを許していて意外だった。

淡々と進んで、ときどき笑いポイントのある映画。お母さんの発言だったり、飛行機の墜落シーンだったり・・。飛行機が墜落すると思って自分がゲイだとカミングアウトしたメンバーは恐らく劇中でちゃんと喋ったのはそれだけ(笑)

映画の内容とは関係ないけど、少し前の映画を見ると、「えーこんな人がこんな役で出てたんだ」ってびっくりすることがよくある。ケイト・ハドソンはもちろん前から知っていたんだけど、主役を演じたパトリック・フュジットはダレン・シャンでは脇役のエブラ役で出演していたし、超童顔で小学生にしか見えなかったヴィックを演じたジェイ・バルシェルは最近だとヒックとドラゴンでヒックの吹き替えをしていたし、Stillwaterのヴォーカルのジェフ演じたジェイソン・リーはアルビン 歌うシマリス3兄弟に出演しているし・・などなど。あと大好きなゾーイ・デシャネルが出演していてびっくり!昔から凄く可愛かった。